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トップページ > 歯科技工士の現状と実態/今の現状を打破する為に
歯科技工士情報


歯科技工士の現状と実態

この『僕らの歯科技工士』というサイトに訪れて、尚且つこのページを読んでいただけているという方は、適当に歯科技工士の道を志した方では無いかと思います。だからこそ、伝えたいことがあります。

歯科技工士というのは人間にとって大切な『食』を支え、それだけでなく審美的にも大きく関わる重要な職業です。そんな素晴らしい職業ですが、多くの歯科技工士の方が低賃金・長時間労働を強いられ、毎年多くの方が離職しなければならなくなっているのが現状です。福利厚生もしっかりしていない所の方が多いかと思います。卒後5年以内の離職率は80%以上と言われています。


歯科技工士実態調査

上記の表は日本歯科技工士会が行った『歯科技工士実態調査』内のアンケートにおいて『現在歯科技工を続けるうえで問題になっている事』の回答です。8割の方が低賃金・低価格、7割の方が長時間労働をを問題視しております。

低賃金の理由の多くはダンピングです。歯科医師に技工料金を安く値切られてしまうからです。長時間労働の原因はダンピングによって技工料金が低い為に数多く仕事をこなさなくてはいけないからです。
私の経験上、ダンピングは田舎ほど多くみられます。これは統計的に田舎は都会ほど自費治療をする患者さんが少ない為だと言われています。都会の歯科医師は自費治療が多い為、技工料金をそれほど値切らなくても利益があるのですが、田舎は自費治療が少ない為に技工料金をとにかく安くしようとするのです。歯科医師も生活する為ですから仕方が無い部分もあります。(あくまでこの考えは私の経験上)


今の現状を打破したい若手歯科技工士の方へ

『凄く酷い職場じゃないんだけど、もっと生活を良くしたい』と思ったら、いろいろな講習会に参加したり、スタディーグループに入って下さい。多くの人と繋がりを持て、そこから『自費専門のラボ』に就職出来る道が開けたり、技工には料金の安さより質の良さを求める素晴らしい歯科医師との出会いもあるかもしれません。

運悪くとんでもない所に就職してしまい、勉強なんてする暇なんて無い可能性は多くあるかと思います。しかし、今は離職率が多く歯科技工士が足りないです。求人の数はとても多くあります。酷い扱いの職場なんて、そんな所すぐにでも辞めても良いですが、歯科技工士の仕事を絶望して辞めないで下さい

『ハローワークや学校に良い求人が無いから・・・』と考えた方、歯科材料のディーラーさんに良い求人が無いか聞きましょう。
『知り合いにディーラーがいないから・・・』という方、タウンページ見て電話して下さい。私も電話したことがあるのですが、親切に教えて下さいます。言い方悪く言えば、ディーラーさんも取引先に恩を売りたいんですから、求人があったら絶対に教えてくれます。
『院内で働きたいんだけど』と考える方、ディーラーさんが駄目だったら『歯科医師会に電話しましょう。歯科技工士会とは違って加入者多いですし、毎月会合があったりしますから『院内技工士を探している』という情報を持っていたりします。

『どうしても良いところが見つからないんですけど・・・』という方、100%大丈夫とは言い切れませんが、私が協力させていただきます。最大限のネットワークを駆使して協力させていただきます。
何か他にも相談等があれば問い合わせフォームから気軽にご連絡下さい。大した人間ではありませんが、私自身もそれなりに経験してきましたのでアドバイスすることは可能かと思います。

現実としては大変厳しい世界ですが、とても大切な職業です。この業界に入った動機は様々ですが、自分の人生で一度は志した職業ですので簡単には諦めて辞めないで下さい。
歯科技工士がやっているサイトやブログなどには暗い事が多く書かれています。歯科技工士という職業を否定する人も多いです。実際に私が学生の頃にブログの記事などを読んでいて、暗い気持ちになって将来やっていけるのか不安で、とても心配になりました。
しかしそこまで不安にならないで下さい。FacebookやmixiなどのSNSを見てみると、多くの歯科技工士が志高く、楽しく仕事をしています。
この業界、結構楽しいんです。


僕らの歯科技工士 編集者
ヴィレ・ワークス 代表