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歯科情報

歯科技工士の感染症について




【感染と発症】
微生物の力に対しての宿主である貴方に抵抗力が無い場合、感染して発症まで一気に進んでしまいます。しかし、宿主にある程度の”抵抗力”がある場合は”感染”するが”発症”しません。
日頃の食生活や規則正しい生活と適度な運動をすれば、それだけである程度の抵抗力が得られます。実は、日常の生活を規則正しくしているだけで感染予防が出来たりするんです。しかし多くの歯科技工士は多忙で、規則正しい生活とはほど遠い生活をしている人が多いような気がしますね


 


【歯科医療従事者のウイルス肝炎感染状況】
HBウイルスの年間感染率は、一般人で0.2〜0.3%であるのに対し、医療従事者は2〜3%、歯科医療従事者はというと5%と一般の人に比べると極めて高めです。
歯科医療従事者は血液または血液の混入した唾液と接する状況が多いことが原因だと考えられます。唾液中の血液は、約70%に混入を認め、歯科治療後は60%近く、出血する傾向にある事が認められました。
ほとんどの歯科的処置で出血が伴う為、血液だけでなく”唾液にも十分注意を払う必要がある”と考えられますね。


 感染症


【簡単な予防】
調べると色々と大変な予防法があったんですが、一番簡単な予防法だけ紹介します。
印象を採ったら”必ず流水下で水洗いをする”ことを心がけましょう。それにより、病原体の数を減らすだけでなく、消毒する時の効果が向上します。
印象は洗ってから消毒して下さい。その時にもちゃんと手袋して下さい。
消毒液についてですが、シリコン印象材は比較的緻密で、滑沢な表面であり、付着菌の数も比較的少なく、消毒液に対しても寸法変化が少ないです。しかしアルジネート印象材は比較的荒い構造をしている為、菌が取り込まれやすく、消毒液に対しての寸法変化が大きいです。最も効率性に優れ、印象材の寸法変化が少ない薬液は、超酸化水であります

万が一印象材の消毒が十分で無い場合、石膏模型になってからでも遅くはありませんから模型の段階で消毒をしっかりしましょう。”模型製作後超酸化水に短時間の浸透するのが、ほとんど悪影響を与えることなく安全かつ確実に滅菌できる”ようです。
血液が乾燥するとウイルスが死んでいると勘違いする人もいますが、一週間は生き続けているという研究結果が出ていますので気をつけて下さい。
(2013.10.8)
(2016.4.28追記)