ドイツ
ドイツの歯科技工士の教育システム
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ドイツ歯科技工士養成カリキュラム
ドイツ歯科技工士養成 カリキュラム1年目 |
・石膏または他の材料による歯牙、歯型モデルの製作 ・対合歯型モデル、歯牙咬合面の製作 ・レジンデンチャーの製作 ・咬合理論の実際 ・クラスプ線屈曲技術 ・デンチャー改床、および、修理 ・パーシャルデンチャーの製作 |
ドイツ歯科技工士養成 カリキュラム2年目 |
・部分床及び総義歯理論 ・パーシャルデンチャー完成 ・フルメタルクラウンの製作 ・鑞着技術の修得 ・レジンクラウン、および、ブリッジの製作 ・ソフトレジンを用いたデンチャー改床 ・メタルプレートの副模型製作 |
ドイツ歯科技工士養成 カリキュラム3年目 |
・1/2と3/4冠の製作とピンレッジテクニック ・基本的な維持装置を使った補綴物の製作 ・セラモメタルクラウン、および、ブリッジ ・セラミックラミネート ・メタルプレート(フルデンチャー) |
ドイツ歯科技工士養成 カリキュラム4年目 |
・ミリングテクニックの基本 ・総合的技工テクニックの学習 |
更に進んだ教育 | ・企業で実地訓練 ・Meister あるいは同僚からの指導 ・インターンのコース ・専門書 ・専門家によるウィーク ・エンドコース ・専門ラボでのコース ・材料メーカーでの研修 ・Meister試験対策コース ・(マイスタースクール) |
ドイツの医療保険制度の推移
「日本とドイツは良く似ている」と言われます。しかし、その文化、経済、治のいずれを考察しても、両者の「発想の相違」には心底、驚かされます。
取り分け、医療、そして、歯科医療に至っても、日本とドイツの諸制度には大きな隔たりが見受けられます。
1970年代ドイツ連邦厚生大臣エーレンベルグは「歯牙欠損は疾病の1つである」と唱え、国民皆保険制度の施行によりドイツ歯科界の黄金期を迎えました。そして、かつての日本にも大きな影響を与えたドイツの医療保険システムの歴史と流れを紐解くことは両国の隔たりとその行方を考察する重要な鍵となると思われます。
また、その医療保険制度の現状と度重なる改正、「医療製品規格規定法」と「歯科技工工程チェックリスト」の実際。教育制度とドイツマイスター制度の構造」、「歯科医療報酬と歯科技工報酬の算出法」等を具体的に解説すれば言い尽くせない程の我が国との隔たりが存在することに感嘆を隠せません。
ただ、現在、(社)日本歯科技工士会ではこれらの問題に真っ向から取り組んでいます。現行の保険制度では歯科医療報酬も歯科技工報酬も支給困難な状況がくれば、「金の切れ目が命の切れ目」にならぬ様、各当該団体が一丸となって制度を改正せざるを得ないでしょう。
また、その前に実際の臨床を通して、「取り敢えずの歯科診療」に相対する「包括的、かつ、予知性の高い口腔診療と補綴」を展開するための条件とは何かを考察する努力を惜しまなければ、自ずと答えは出てくるはずである。
さて、ドイツでは1998年に第三次保険医療制度改革が施行され、それから殆ど毎年のように保険医療制度の改革が行われています。とくに第三次保険医療制度改革の際には、歯科需要の激減と価格の自由競争化、そして、ダンピングの波に曝されました。その結果、「1年間で多くの歯科医院が閉院に追い込まれ、歯科技工士全体のの20%が失業しました。」
ただし、ドイツでは「私は安物買いをするほど金持ちじゃないよ!」とよく言われます。「質」のいいものは高いが長持ちし、新しく同様のものを買い換えることを考えれば返って「安くつくのだ!」ということを知っている人種なのです。
ドイツにおける歯科技工報酬請求方法
1.kasse(国民健康保険) | ・月収6500DM未満の者 ・歯科技工報酬リスト1による技工報酬の算出 |
2.privat(プライベート保険) | ・月収6500DM以上の者 ・歯科技工報酬リスト2による技工報酬の算出 |
(2000年度の資料)
下の表は2005.6.10現在の算出法
下の表は2000年現在の算出法
「Privat保険」加入の患者さんの場合
原価計算から割り出した場合
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