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〔顎口腔系の機能〕
・咀嚼・・・食物の噛み砕きと唾液との混和
・嚥下・・・咀嚼物の飲み込み
・発音・・・会話(おしゃべり)
・表情・・・感情の達人(コミュニケーション)
(下顎位)
頭蓋(上顎)に対する下顎の位置。下顎の限界運動範囲内において
下顎がとりうるすべての位置をさす
・ポッセルトの図形(三次元的)
下顎の運動範囲を下顎切歯点の動きとして立体的(三次元的)に表している
切歯点では前後径1cm強、幅径役2cm、直径5p
下顎頭部では前後径1cm、幅径2mm、上下径1mm弱
・ゴシックアーチ(二次元的)
切歯点部における、左右側方への運動を水平基準面に投影したときに描かれる運動路
・中心咬合位 C.O.
上下顎歯列の相対する咬頭と傾斜が最大面積で接触し、咬頭が密接に噛み合わさり安定する位置。主として上下の臼歯が決定する下顎位である。
・顎口腔系とは・・・
歯、歯肉、骨、咀嚼筋、顎関節、舌、口腔粘膜
↓
これらの運動に関する末梢神経などの様々な器官
↓
協調した動き
↓
顎口腔系 = 咀嚼系
[義歯での咬合]
偏心位における咬合様式は、歯牙の接触の状態により4タイプに分類される
1.臼歯離開咬合(ディスクルージョン)
⇒犬歯が接触し、平衝側と作業側のすべての臼歯が離開する咬合接触
2.グループファンクションオクルージョン
⇒側方運動時に犬歯に加えて、作業側の頬側において同名咬頭同士が接触する咬合接触
3.両側性平衝咬合(バイラテラリーバランスドオクルージョン)
⇒作業側において同名咬頭同士が、平衝側においては上顎の舌側咬頭内斜面と下顎の頬側咬頭内斜面が接触
4.片則性平衝咬合(ユニラテラリーバランスドオクルージョン)
⇒作業側において同名咬頭同士が接触し、平衝側の接触がない様式の咬合
[修復物の咬合]
単独の歯冠修復の場合には『天然歯の咬合関係』を基本とする。修復物の製作の場合にはカ底の形態を平坦に形成することによって。咬合対カの対向関係の部分にも、咬頭頂接触は可能である。