各都道府県で内容が異なっていた国家試験
２０１５年４月１日に歯科技工士法を改正する法律が施行され、２０１６年から遂に歯科技工士国家試験が全国統一で実施される事になりました。『国家資格』であるのにも関わらず、『暫定処置』として当分の間都道府県知事が行うとされていた歯科技工士国家試験。少なくとも医療職の国家試験では全国統一化してなかったのは歯科技工士だけでした。
まあこれで教育レベルを均一化して一定のレベルが確保させることでしょう。そうすることによって国民に安全で安心な歯科医療を提供することになっていくという事がこれから期待されます。
もう１０年以上前になってしまいますが、私自身が国家試験対策の為に過去の試験問題集を解きまくっていた際、各都道府県での試験問題の難易度の違いに気がついていました。あくまで個人の体感というか意見なのですが、比較的に東京の問題は地元の某県に比べて難しかったという印象がありますね。各都道府県によって問題が違ったので、独特な出題があったり出題形式も統一されていなかったようです。これから統一するにあたって、とても大変な作業になりそうですね。
それだけじゃなく、現在は「時間制（卒業までに指定科目を２,２００時間以上）」ですが「単位制(６２単位)」へと変更になるるなど歯科技工士教育は大きく変わろうとしています。今まで時間制だったというのも医療職にしては例外的だったようです。
これからはCAD/CAMテクノロジーが発展していくので、それに関してもしっかりと教育していかないと就職してから大変ですからね。今後の国家試験がどのようかものになるのか注目していきたいと思います。
(2015.10.21)
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