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本当のところ炭酸水で骨や歯が溶けるの?【歯科情報】
飲むと骨や歯がボロボロに?炭酸水の真実
コーラやサイダーって本当に美味しいですよね。湯上りにキンキンに冷えたコーラを飲むのは筆者にとっての至福のひとときなんです(笑)
そういえば幼少期『炭酸系のジュースを飲むと、炭酸は酸性だから骨や歯が溶けちゃう』なんて事とか聞いたことありませんか?私は周りから結構言われた記憶がありますが、皆さんはどうですか?でも実際のところはどうなの??ちょっと調べてみました。
まずは”炭酸水を飲むとその酸性によって歯が溶けるのか”についてです。ハッキリ言って溶けるはずがありません。口から入って骨を溶かすくらいの強い酸性だったら、胃もボロッボロになってしまいますからね、そんな事はありません。
でも、炭酸系のジュースはかなりの糖分を含んでいます。その”糖分”を分解するには血中のカルシウムを使用し、足りなくなれば骨の中のカルシウムを使用します。これにより骨が弱ってしまう場合があります。もしかすると、そういう事から”炭酸系のジュースを飲むと骨が溶ける”なんて言われるようになったのかもしれません。
次に”歯”ですが、これも溶けません。正確には長時間浸しておくとカルシウムやマグネシウムが溶けだしてしまうのですが、普通に飲むのであれば口の中をすぐに通り過ぎてしまい、歯に触れている時間が短いので問題ありません。少しぐらい脱灰したとしても、歯の再石灰化によって脱灰反応で失われたミネラルが修復されれば何の問題もないです。
(2016.1.17)
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