動物実験等でラットってよく聞くけどラットって何?
ラットっと聞いて何だか解りますか?動物実験によく使用されるアレです。歯科関連の動物実験にもよく使われていますよね。
ラットはよくテレビにも出てくるので『ラット=ネズミ』という事を知っている人は多いかと思います。でも『ラット=ネズミ』だけど『ラット=マウス』では無いんです。
ラットはマウスより大きく、マウスより穏やかな性格のようです。ラットはドブネズミ、マウスはハツカネズミに近いようです。
では、どのように使い分けているのでしょうか?
前述のようにラットはマウスより大きいので器官関係が取り出し易かったり、血管を扱う場合もマウスより容易だったりするので、そのような実験の時に多く使われます。そしてマウスはラットよりも繁殖能力が高く、小さい為に限られたスペースに多くのマウスを飼育する事が出来るので『より大量のデータが必要』な場合に多く使われるようです。
ラットとマウスが全体の9割・・・一体何故?
動物実験には犬や猫、猿だけじゃなくて魚類なども使用されます。しかしラットとマウスは全体の約9割も占めています。でも一体何故こんなに動物実験に使用されているのでしょうか?
それはまず『人との生理学的な類似性』です。これだったら犬や猫や猿なども良いのですが、ラットやマウスは大きさ的にも大き過ぎず小さ過ぎず『適度なサイズ』なのです。それだけじゃなく繁殖能力も高く、飼育するのにも餌などの『コストがかかり過ぎない』ことも挙げられます。
実は実験に使用されるラットやマウスは近親交配をくりかえされており、均一な遺伝学的背景をもっていて、例えるなら『一卵性双生児のラットばかり』のようなもののようです。ほぼ同じ遺伝子のものが大量に作られており、これらを使用して多くの実験をしても安定した結果が得られているようです。
このような背景からラットやマウスが動物実験に多く使用されているようです。
(2013.12.8)
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