歯科技工士減少が加速?次々に閉校していく現状
日本で初めて設立された、日本最古であり伝統ある”愛歯技工専門学校”が平成30年度以降の学生の募集を終了し、平成31年3月をもって閉校すると発表されました。
歯科技工士という職業が確立されていなかった頃から養成を始め、厚生省(当時)に働きかけて”歯科技工士”という職業を成立させたと言われている歯科医師『鹿毛俊吾』が設立した”愛歯技工専門学校”というのは大変由緒ある歯科技工士養成学校です。
そんな学校が閉校していまうというのは、歯科技工士業界にとってとても悲しい事態ですし私としても本当に残念です。
歯科技工士学校の入学者数が1000人以下
全国にある52の歯科技工士学校の今年の入学者数は1000人を切る927人で20年前の数と比較すると約3分の1にまで減少。今年に入って3つの専門学校の閉校が発表させていますので、このままでは確実に減っていくでしょう。
大手の歯科技工所も人員確保に大変苦労しているようです。酷い酷いと言われてきた歯科技工士の労働環境も、人員が確保出来ないというのもあって以前と比べて良くなってきたようです(某大手ラボの方から聞きました)。
実は20年前から『歯科技工士が減っているから、これから良い時代になるよ』って言われてきた歯科技工業界、この事を知っている方からすると『おいおい、まだ言ってるのかよ!?いつ来るんだよ!!』って思うかと思うのですが、本当にヤバいレベルで歯科技工士の数が減ってきています。無条件に『歯科技工士にとって良い時代になる』とは思いませんが酷い職場環境の歯科技工所は淘汰されていくと思うので、今よりは待遇が良くなっていくかと思います。
まあ現役歯科技工士の私の立場からすると、待遇が良くなるので正直言って歯科技工士の数が減ると良い部分もあるのですが(笑)でも、一緒に頑張る人が少なくなるというのはやっぱり寂しいので、これ以上減っていくのは食い止めたいです。
(2017.7.17)
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