フッ素とはどういうもの?
歯医者さんで手軽に塗布してもらえ、歯磨き粉にも多くの商品にフッ素が配合されています。そのフッ素というのは、その効果によりフルオロアパタイトという成分が形成され、歯を強くすることにより虫歯予防にもなるし、再石灰化の促進にも効果があると言われています。解り易く言えば唾液中のカルシウムが歯に付着するサポートをしてくれるというわけです。
この再石灰化を促進する効果によってさらに虫歯予防になるわけですね。
それだけでなくフッ素は虫歯菌に作用して、酸の生成を抑制するようです。
ちなみに、顕微ラマン装置というものを使用して分析した結果、一般的に言われているような結晶構造中におけるフッ素イオンの置換は認められず、フルオロアパタイト化は起こっていないという考えを持つ方もいます。
フッ素の安全性について
虫歯予防に効果があるとされてきたフッ素は、長年その安全性について議論されています。まだ議論の段階ですが、フッ素により口腔癌・咽頭癌になる危険性が高まるのではないか?とも言われています。
歯医者でしてもらうフッ素洗口はWHO(世界保健機構)では1994年に『6歳未満の子供へのフッ素洗口は禁忌』としています。禁忌ということは絶対にせては駄目だというわけですから相当なことかもしれませんね。
これによってなのか解りませんが、スウェーデンやドイツなどではそもそもフッ素の使用を禁止しているようです。
しかしWHOは適量でのフッ素の有効性や安全性については認めているようです。6歳未満だと、まだ体が小さいですし、免疫機能が未熟なために中毒症になってしまう恐れがあるということだと思います。しかし日本ではごく普通に6歳未満の子供であってもフッ素洗口に来院しますけどね。
WHOも適量なら安全だと言ってますが『安全とされる適量でも神経画像解析システムにおいて、神経毒が引き起こすような多動性障害・記憶障害・知能障害の典型的な画像パターンが観測された』という学会発表もあったそうです。
独自の結論として
調べれば調べるほどフッ素の良いとされる部分も出て来ました。しかしまた調べれば調べるほど悪いとされる部分も出て来ました。
歯医者さんでのフッ素洗口・塗布は、虫歯予防には効果があります。しかし100パーセント安全が保障されるわけではありません。自身で調べたわけでは無い為、絶対に大丈夫だとも悪いとも言い切る事は出来ないですので、フッ素洗口・塗布は自己責任で行って下さいとしか言えません。
(2011.02.22)
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