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3Dプリンター(CAD/CAM)の登場で歯科技工士不要?【歯科情報番外編】
 

その日のうちに治療が終わるCAD/CAMの登場

最低一週間ほどかかっていたオールセラミックスの歯科治療が、その日のうちに終わるという某CAD/CAM機器について最近多くのテレビ番組で特集されています。
『テレビで特集されている、その日のうちに治療が終わる』というのはどういった治療の流れか説明します。まず虫歯を削って通常通りの支台歯形成します。そしてこの某CAD/CAM機器のカメラを使って光学印象で形成された歯を読み取り、それに合わせて補綴物(詰め物や差し歯)の設計を画面上で行ます。そしてその設計通りにセラミックブロックをミリングマシーンが約15分ほどで削りだしてくれます。そして口腔内にセットして完了、あっという間に治療が終わってしまう!!っといった流れが多くのテレビ番組で放送されている内容です。
そう言えば、この治療方法を『デジタル歯科』と言って紹介している番組もありましたね。

 

このままでは歯科技工士が不要になってしまうのか?

テレビ番組で上記にあるような内容で紹介されると『このままでは歯科技工士の需要が減っていくのではないか』『歯科技工士要らないじゃん』と考える人も多くいるかと思いますがそんな事ありません。
少なくともこの某CAD/CAM機器がどんなに普及していっても歯科技工士が要らなくなるという事にはなりません。
少し専門的にはなってしまいますが、ミリングマシーンで削り出してセットするまでに ・スプルーの部分を削る ・ミリングマシーンのバーでは削れない細かい部分を形態修正する ・艶出し研磨をする という作業がありますし、もっと歯の色をマッチさせたい場合は ・ステイニングしてファーネスで焼成する ・艶を出す為にグレーズ液を塗ってファーネスで焼成する という作業があります。この作業が全て出来る歯科医師の数はハッキリ言って多くはありません。
しっかりとセミナーに参加したりすれば技術的には可能ですが、この作業する時間は多くの患者を1日で診なければならない歯科医師には不可能です。 患者の歯にしっかりとマッチングしたものをセットしようとすれば、どうしても『歯科技工士』の存在は不可欠になってくると思います。
しかし、多くのテレビ番組ではミリングマシーンで削りだしから完成&口腔内セットの間を省いてます。歯科技工士からすると『あ、これグレーズ(艶出し)してある』『形態修正してある』と気がつくのですが、多くの視聴者はそんな事分かりませんよね。そうなると『この機械が普及していくと歯科技工士が必要なくなる』と、誤解されてしまいます。
『歯科技工士が必要じゃなくなる事は無い』という事を声を大にして言いたいです。
(2014.3.10)

 

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