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失った顎を再生する驚きの技術【歯科情報】
顎を失った人への朗報(?)驚きの技術
歯周病や事故などで失ってしまった顎が再生する事が出来るという技術が注目されています。
どういった技術かというと、まずは腰から骨髄液を採取。そして骨や脂肪などの細胞に変化できる「間葉系幹細胞」を抽出して培養します。
その培養された液には様々な組織や臓器の細胞の基となる幹細胞から分泌されるタンパク質である「サイトカイン」が含まれているのですが、そのサイトカインは体内に元々ある細胞内シグナル伝達経路の活動を促す働きがあります。その液を含んだセラミックなどを患者の患部に移植すると、なんと半年で新たな骨が再生できるというのです。
その技術を使って人間から採取したサイトカインを移植してラットの頭蓋骨を再生することに成功。そして人間でも患者計38人の顎の骨の再生に成功しています。この技術は再生にかかる時間も大幅に短縮され、尚且つ副作用もないといいます。
さらに凄い事に幹細胞移植でないため再生医療に伴うリスクを避けられる可能性があり、様々な組織や臓器の再生にも応用できると期待されています。
今後研究がすすめば幹細胞移植の5~1割程度の費用で出来る可能性もあるようで、現段階では時間短縮・コストダウン・安全性も高いというので大変期待されている再生技術だと言えます。
(2014.10.4)
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