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活性酸素と歯周病との関係性について【歯科情報】
 


活性酸素と歯周病、なんとなく耳にする機会が多い2つ言葉ですが、実は深い繋がりがあるという事を皆さんは知っていましたか?

 

そもそも活性酸素というのは何なのか?

活性酸素は呼吸をして酸素を消費する際に生成され続ける物質で、外部から侵入してきた細菌などを退治するという重要な働きをしてくれます。
しかし活性酸素は多く発生すると組織を酸化させてしまい、老化はもとより『胃炎・胃潰瘍・白内障・ガン』など組織破壊系の病気を招いていきます。
活性酸素の適正量は体内酸素の2~3%ですが、激しい運動やストレスなどにより活性酸素量は適正量よりも増加してしまうと言われています。

 

歯磨き

 

歯周病とどんな繋がりがあるのか?

歯周病は、歯周病原性細菌に感染することでおこります。歯周病原性細菌(現在10種類以上の細菌が挙げられている)をやっつけようと、白血球の中の60%であり細菌を貧食する免疫細胞である『顆粒球』が戦いまくります。
歯周病菌をやっつけるために歯茎の組織に顆粒球は集まり増加し、活性酸素を出して歯周病菌を退治してくれます。
健康な状態だったらそれだけなんですが、ストレスがあったり寝不足だったりすると、この顆粒球が過剰に集まってしまいバランスが崩れて顆粒球の出す活性酸素が歯周病菌を退治するだけでなく、自ら歯茎組織を破壊してしまい、なんと歯周病にしてしまいます。
歯茎の組織を破壊された歯茎の組織は炎症を起こしてしまって、その為に顆粒球が集まって活性酸素を出して戦って、そうなると炎症を起こして、それによってまた顆粒球が集まって活性酸素を出すという負のスパイラルに陥ってしまい歯周病は進行していきます。

 

 

今後期待されている研究

上記のように類粒球が出す活性酸素が歯周病の発症や進行に関与していることが分かっています。だったら多くなってしまった余剰類粒球の除去が出来れば、白血球のバランスは正常に近づき、自己免疫の強化へとつながります。
その観点から考えられる治療法が注目されています。

(2014.10.8)

 

 

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