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銅による殺菌効果により期待される歯科治療法・ドックセメント【歯科情報】
銅に殺菌作用がある?
昔から銅は『殺菌効果がある』ことで知られ『銅壷の水は腐らない』と言われてきました。銅で出来ている10円玉を、キッチンに隅に数枚置くだけで殺菌効果が期待出来るほどのようです。
それだけでなく殺虫効果もあるようで『墓地の花入れに10円を入れると蚊がわかない』という言い伝えがあるほど。
銅を手すりやノブなどに活用すれば『院内感染予防になる』とも言われ、注目されるようになってきました。
ドックベストセメントの登場
この銅の殺菌効果を活用した歯科材料が開発されました。それは『ドックセメント』です。この『ドックベストセメント』の治療のコンセプトは3Mix-MP法と似ているようです。
全ての感染した部分を削りとるのではなく、一部残します。そして抗菌力効果のある薬であるコーパライトを塗り、その上に銅セメントであるドックベストセメントで埋め、その上は通常通りの補綴物、インレーなどで修復します。
そうすると、永続的な薬の効果により、浸透殺菌も期待できるようです。しかしこの『ドックベストセメント』は深い虫歯には対応しきれないという欠点があります。
今後注目すべき歯科治療のひとつだと思います。
(2011.02.06)
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