口の中は虫歯だらけ!甘党の将軍の末路とは?
15代続いた徳川将軍の中で虫歯が原因で亡くなったと言われている人がいるというのはご存知でしょうか?
14代将軍徳川家茂はかなりの甘党だったようで、埋葬されていた頭蓋骨を調べてみると31本生えていた歯のうち(多いw)30本も虫歯だったのです。
好物は羊羹や金平糖、カステラ、最中、、、この時代に甘いものを沢山食べられるなんて流石将軍ですね。そして甘いものを沢山食べすぎる事によりビタミンB1が不足して脚気(かっけ)になってしまったようです。
脚気はビタミンB1が不足することによりおこる病気で、昭和初期まで原因も治療法も分からず多くの死者を出してきました。手足が痺れたりむくんだりして最終的には心不全で亡くなってしまう恐ろしい病気なんです。
脚気を治すには栄養をしっかり摂取することが大切なのですが、虫歯だらけの家茂は虫歯により体力も奪われるし満足に食事が出来ずに栄養が不足。病気の原因が甘いものの食べ過ぎ&栄養不足だとは分からない家茂は大好きな甘いものは食べ続け、しかも病気になった時期がとても暑かったという事でビタミンB1の消耗が激しく、さらに不足して病状は悪化してしまいます。そして脚気が原因の心不全で家茂は21歳という若さでこの世を去ってしまいます。
虫歯が直接的な原因ではないようですが、31本中30本という異常なほど多い虫歯が身体にも影響があったことは想像出来ますし、満足に食事も出来なかったと思います。それにより病気が悪化したと言えるかもしれません。
それにしても、こんな虫歯が多い歴史上の人物がいるとは思いませんでした。
(2017.5.16)
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