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中国製の技工物に有害金属が混入【歯科情報】
 

中国で製作された歯科技工物に禁止金属

日本に輸入される中国製歯科技工物から、日本では使用禁止の有害金属が混入しているという事があるテレビ局で放送されていました。

その放送の中で言われていた有害禁止金属というのは、25年以上前に当時の厚生省が日本国内で使用を禁止した『ベリリウム』です。
数人の歯科医師に協力してもらい、中国の歯科技工所に金主成分とした合金を使用した技工物を注文し、送られてきた技工物を某歯学部で分析したところ、送られてきたその技工物は「ニッケルクロムモリブデン合金」だったようです。つまり中国歯科技工所によって、勝手に安い合金に変えられて作られたということです。
更に、その「ニッケルクロムモリブデン合金」をある研究所で検出したところ、日本では歯科合金への使用が禁止されているベリリウムが1.2%~1.9%含まれていたようです。検出に立ち会った研究者は「量的に誤って混入されてとは考えられない。故意に入れられた可能性が高い」とコメントしていました。ベリリウムという金属はWHOの下部組織である国際ガン研究機関が、発ガン性が最も確実視されるグループ1に分類している金属であります。その金属が口腔内に装着されるかもしれない・・・考えるだけで恐ろしいです。

歯科医院に配布されている中国の歯科技工所の注文チラシでの歯科技工料金は日本の半分から5分の1程度だそうです。安くても有害金属が含まれていたとしたら、患者さんはどうなるのでしょうか?

47都道府県を対象に、日本歯科医師会会員61,460名の中で、5%(3,037名)を無作為に抽出し、アンケート形式の往復郵送方式としたようです。実施期間は2008年10月29日~同12月31日、回収数が2,021通。歯科補綴物の海外委託経験率は7.4%。毎月の発注件数は10件未満が96.0%。さらに今後発注する予定がないと回答したのは、83.8%ということで、平成18年以前から、69.3%、平成19年:24.0%、平成20
年:6.7%と減少している。委託は、中国:`71.3%、アメリカ:15.3%、EU諸国6.7%であった。委託方法は、歯科技工所経由が最も多く、84.7%をであった。具体的な補綴物の内容は、ノンクラスプ義歯78.0%、オールセラミッククラウン・ブリッジ8.7%、金属床義歯6.0%、陶材焼付クラウン(メタルボンド・MB)・ブリッジ6.0%。

こんな有害金属を使用された事実を知ってか知らずか、まだ中国に発注する歯科医師。

知っているのに、ただ安いだけで発注しているのだとしたら・・・医療従事者としていかがなものでしょうか?

海外技工物の取り扱いを巡っては,全国の歯科技工士が80人が歯科技工の海外委託の禁止や地位保全、損害賠償を求めて法務省と厚生労働省を訴え、裁判となりました

一審、二審げは海外技工物には違法性や安全性に問題がないとする国が勝訴しており、最高裁でも国が勝訴しました。日本はこれで安全が守れるのでしょうか?
歯科材料の輸入は『薬事法』で厳しく取り締まっているのに何故でしょう?
(2011.1.14)

 

 

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