キシリトールの働き・特徴
キシリトールというのは天然素材の甘味料の一種です。広葉樹やトウモロコシの穂軸、イチゴなどの果物やほうれん草などの野菜に含まれていますある。甘味度は砂糖とほぼ同じでカロリーは砂糖より低いとされています。
構造式は以下のとおりです。
・CH2OH-(CHOH)3-CH2OH
キシリトールは糖の一種であるので、その甘さにより唾液を分泌させる効果があります。唾液が増えることで酸を中和する能力が高まり、歯の再石灰化を促進します。
本来なら糖ならミュータンス菌の栄養源となるのですが、このキシリトールという成分はミュータンス菌の栄養源とならないという特徴をもつため、歯垢において酸の生成が進まないという特徴を持っています。
簡単に言えば『虫歯になりにくい糖分』なのです。
そんな『非齲蝕性』を持つだけでなく、フッ素のように『抗齲蝕性』を持っており、齲蝕の発生を予防・減少させます。
それだけでなく、キシリトールはインシュリン非依存的に代謝されるので糖尿病の方も安心して摂取できます。
キシリトールはWHO(世界保健機関)が「一日の許容摂取量を限定せず」とするほど高い安全性を誇っています。
キシリトールの有効な使用法
キシリトールと密接な関係のある再石灰化。その基本条件は、歯周辺にカルシウムイオンおよびリン酸イオンが過飽和に存在し、かつpHが中性付近に維持されることであるということです。
ここではキシリトールの効果で再石灰化を促進させる方法を考えます。
キシリトールを一般的に入手しようとすると、ガムが多いです。ですからキシリトールを含むガムの使用法で考えます。
キシリトールガムを噛むときは・・・
(1)口の中に唾液が一杯になったときにすぐに飲み込まず、できるだけ溜めて口内に行き渡らせる。
(2) 味がなくなっても噛み続ける。
(3)継続的に使用を続けることで虫歯菌の低下が期待できる。
そうするとキシリトールの効果を存分に活用することが出来ると考えられます。皆さんも試してみてください。
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