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永久歯の生えない幼児や乳児が増えている【歯科情報】
近代における新たな問題点
現代ではアレルギーを持っている体質の乳児が増えてきましたが、近年では『永久歯の生えない乳児』が増えてきているようです。
北海道大学・昭和大学・鶴見大学・朝日大学・大阪歯科大学・九州歯科大学・鹿児島大学の付属病院小児歯科が協力して約2年間かけて調査しました。その結果、7歳以上の子供、1万5544人のうち1568人に永久歯の先天欠如があることが分かりました。
しかも乳児の方がその確率が少しですが高く、その割合は1割以上のようです。
しかし永久歯が生えないと言っても1,2本のケースが多いようです(しかし多い人では6本ないというケースもあるそうです)。僕も臨床の現場で働いていると『先天性欠損』で上顎の2番(側切歯)が無いとか下顎の1番(中切歯)や2番が無いというケースはよく見ます。そのせいで歯並びが悪くなり、矯正をしに来る患者さんも多いです。
何故永久歯が生えないのか?
歯が生えないという事は『歯胚(しはい)』が無いということです。乳歯から永久歯に生え変わる頃、発育段階の開始期から増殖期に何らかの障害を受けると歯胚が形成されなくなるようです。
ちなみに乳歯の発育の異常というのは永久歯にくらべて比較的少ないようです。
歯胚が作られなくなる原因は、一説では母体の妊娠時の食生活じゃないかと言われたり、農薬が原因じゃないかと推測されてますが、しっかりとしたエビデンスはなく、原因は解っていないようです。
(2011.3.02)
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