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米歯科医の酷い衛生管理でエイズやC型肝炎感染の疑い?【歯科情報】
 

7000人にエイズやC型肝炎感染の疑い?信頼性を揺るがす事件

なんともショッキングなニュースがありました。アメリカのオクラホマ州で、歯科医が歯科治療で使った器具の衛生管理をしっかりしていなかったが為に、多くの患者さんにエイズやC型肝炎などの重大な病気を感染させたというのです。

問題が発覚して、立ち入り調査を担当した方が驚愕してしまうほど、その歯科医院はとても衛生環境が酷かったようです。この事件は『医療』の信頼性を揺るがすような重要な事件です。

CNNなどの報道によると、オクラホマ州で開業する、この歯科医からこれまで診療を受けた約7000人が、C型肝炎やエイズという重大な病気に感染した恐れがあるといいます。この歯科医師は医療機器の衛生管理を一切しておらず、それだけでなく、薬も賞味期限のものを使用していたようです。「医療従事者」として考えられないような事実です。

一部報道によれば、さびた器具を使い続け、殺菌装置を全く作動させていたかったというのです。事実であるとすれば、ひど過ぎて呆れてしまうというか、言葉を失ってしまいます。
この歯科医は1977年から診察に携わっていて、ある患者がエイズ検査とC型肝炎の検査でいずれも陽性となり、感染経路が歯の治療以外に思い当らなかったことから実態が明るみに出ようです。患者さんの一人が「エイズとC型肝炎でいずれも陽性」だということは「同時期に治療を受けている患者も感染している可能性が大きい」という事です。記事にあるように「約7000人に感染の疑いが?」というのは大げさな部分もありますが、本当にこれは「医療」の信頼性にとても影響のある事件ですね。

実は過去にアメリカではこんな事件がありました。歯科医自身がエイズに感染していると知りながら患者を診療し、6人が歯科診療によりエイズに感染するという被害を受け、その中の一人は1991年に亡くなってしまいました。歯科医は1990年に死亡しているのですが、女性は「歯の治療以外に感染経路はない」と確信しており、医師が意図的に感染させたとみられており、女性本人が議会公聴会で証言したこともあり、当時は大々的に報じられたようです。
患者さんにとってはまさか歯科治療で病気に感染するとは思っていなかったと思いますし、とても衝撃的な事件です。

日本では過去にインプラントを使い回したというような事件がありましたが、このような重要な感染症にかかったというようなことは今の所ありません。アメリカで起きたという事は日本でも起こる可能性があるのかもしれません。
こんな事件が日本で起こらないように、徹底して欲しいですね。
(2013.5.5)

 

 

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